マイルやポイントは相続できる?
ANAマイレージクラブ、JALマイレージバンクのマイルは、法定相続人であれば相続することが可能です。また、法的に有効な遺言書があれば、法定相続人でない人にマイルを承継させることもできます。
ただし、ANAの場合、会員が亡くなってから6ヵ月以内に手続をしないとマイルが取り消されてしまいます。JALの場合、特に期限は定められていません。
また、JALは複数の相続人がマイルを分割して相続することが可能ですが、ANAは分割できません。なお、上級会員資格であるJALグローバルクラブ(JGC)やANAスーパーフライヤーズ(SFC)等のステータスは、相続できません。
実際の手続の際は、故人の出生から死亡までの戸籍謄本、相続人の戸籍謄本、本人確認書類が必要になります。
ちなみに、マイルも相続できる以上、相続税の対象になると考えられています。しかし、1マイルをいくらと評価するのかは議論が分かれており、明確な取り扱いが示されていない状態です。相続税申告が必要な方は税理士に相談しましょう。その他のクレジットカードのポイントは相続できない場合が多いようです。
(本原稿は、橘慶太著『ぶっちゃけ相続「手続大全」ーー相続専門YouTuber税理士が「亡くなった後の全手続」をとことん詳しく教えます!』を編集・抜粋したものです)