さらに興味深いことに、この研究では糖質にタンパク質や脂質を組み合わせて同様の実験を行なっています。
・糖質食(白飯180グラムと食塩少々)
・糖質+タンパク質食(白飯180グラム+ゆでた鶏ささみ240グラム)
・糖質+脂質食(白飯180グラム+マヨネーズ41グラム+キュウリ100グラム)
「糖質+タンパク質or脂質」の驚くべき血糖値抑制効果
その結果をグラフにまとめたのがこちらの図です。
糖質量は減らしていないにもかかわらず、タンパク質や脂質との「合わせ食べ」をするだけで血糖値の上昇がしっかりと抑えられています。
タンパク質や脂質と組み合わせることによって、摂取カロリーはご飯のみよりも約2倍に増えていますが、血糖値は大幅に下がる、という結果になりました。
注目して頂きたいのは血糖値の上昇幅です。糖質単体では、空腹時に比べて60mg/dL程度上昇しているのに対してタンパク質と一緒にとると30mg/dLも上昇していません。わかりやすく説明しますと、タンパク質を一緒に食べるだけで、ご飯を半分に減らしたのと同じ程度の効果が得られた、ということです。
タンパク質と脂質を糖質と「合わせ食べ」すると、「食後の血糖値が高く上がらない」=「インスリンの分泌量が増えすぎない」。まさにこれが私の狙っているダイエット法です。血糖値の上昇カーブを低く抑えれば、これまで食べるたびに脂肪の保存庫に送られていた糖の量を減らしていけるのです。