変えることができない外見上の欠点をどうするか?
外見を変えるのは簡単といっても、先天的な要素は変えられません。背が急に伸びるわけではなく髪の毛が急に生えてくるわけでもない。今日はやせ型、明日は肥満型で、なんて絶対に無理。そう、顔だってみんな違うのです。
だから私は、こういう“すぐには変えられない要素”を個人のキャラだと思っています。
特に今まで自分がマイナスだと思っていた外的要因は必ず長所になってくれます。それが最大の魅力であり“キャラ”になるのです。マイナスだと思っていた部分は愛らしい部分に変わります。“キャラ化”することによって欠点が長所に変わるのです。
背が低ければ、「あっ私、一応成人してますから(笑)。チビだから小学生かと思われるのです」と、開口一番、笑いをとる材料にしてしまうことができるようになります。
もともときれいな女性や、ハンサムな男性の場合は、ちょっと自分をくずして面白いキャラをあえてつくるようにし、親しみやすさを感じてもらえるようにするといいのです。
性格面でもさまざまな個性があります。しかし性格については「いい」とか「悪い」とかの判断はつきにくいですね。どういう性格の人が売れるかと言えば、明るい、暗いということでいうとやはり明るい方が売れる。素直で明るい方が売れるのです。
美人すぎて冷たい感じを与えてしまっていた久美子さん(第1章第3幕)の場合、バカをやってはじけたことで明るくなり、売れるようになりました。
でも、無理に明るくすることもないのです、例えば、元暴走族でボキャ貧の高島さん(第1章第2幕)の場合、トレーニングによって物腰はピシッとし、ボキャブラリーが豊富になって会話は続くようになりましたが、明るくおしゃべりをするという感じではありません。質問されて返事をするのに間があるのは相変わらず。
しかし、「……大丈夫です」という答えが熟考した末の重みのある言葉に聞こえ、お客さんに信頼されるのです。「暗い、反応が鈍い」という欠点となるキャラを「重厚さ、信頼感」に変えたのですね。
(次回は12月14日更新予定です)
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