感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

精神科医が教える自分を幸せにする技術イラスト:カツヤマケイコ

誰でも幸せになれる
たった1つの方法

きょうのひとことは、
「誰でも幸せになれる」

幸せな人と幸せでない人のいちばんの違いというのは、現実に何が起きているかということよりも、その人の考え方そのものにあります。

私たちにはよいことも悪いことも起きますが、幸せな人は自分の身に起こったありがたいこと、よかったことに目を向けます。

一方、自分の身に起こったよいことではなく、できなかったことや残念だったことに目を向けてしまうと、不幸になりがちです。

これはよくいわれることかもしれませんが、いま一度、自分自身で振り返ってみるべきだと思います。

物事の見方、考え方の角度の問題であって、まったく同じことが起きたとしても、人によって受けとり方が違ってきます。

よいことと悪いことが起こっても、よいことのほうに目を向ける人は、少なくとも幸せを感じられる機会が増えます。

しかし、悪いことのほうに目を向ける傾向が強いと、不安になりがちで、うまくいっている他人と比べて自分はダメだと落ち込んだりしがちでもあります。

幸せであろうと思うこと、そして幸せになることは、誰でも、どんな状況でも可能なのです。

つまり、誰でも幸せになろうと思えばなれる。

ただし、悪いこと、嫌なことをすべて無視しましょうという単純な話ではありません。

幸せな考え方ができる人というのは、よいことに目を向けて「ありがたいな」「うれしいな」「幸せだな」と思う一方で、悪いこと嫌なことについては「解決すべき課題」「クリアすべき問題」というふうにとらえる傾向があります。

よくないことは後悔のタネではなく、「対応すべき課題」として、「これを解消するにはどうすればいいのか」と考えるのです。

そうすると、単なる不安や悩みのタネではなく、どうやってクリアしようかという課題として前向きにとらえられます。

よくないことであっても、将来の幸せのタネにできるということです。

マイナス思考の人は、現状を引き算で評価するので不幸せに感じるし、これから起こりそうな悪いことも想像したりして、どこまでも不幸に感じることができてしまうのです。

人は自分の気持ちの持ちようで、どんなふうにでも自分の環境をとらえ直すことができます。

きょうのひとことは、
「誰でも幸せになれる」
でした。

参考になったかしら?