米国株市場は昨年、およそ四半世紀ぶりの大差をつけて他国の市場を打ち負かした。そのけん引役はテクノロジー大手だ。だが、投資家の間では、金利上昇とハイテク銘柄の急落にひきずられ、2022年は米国市場の連勝が幕を閉じるとの見方も出ている。5日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨にも、それを予感させる要因が垣間見られた。議事要旨では3月に利上げする可能性が指摘された。投資家はハイテク株を投げ売りし、ナスダック総合指数は昨年2月以来の大幅な下げを演じた。昨年の米株市場は絶好調だった。指標によっては、1997年以来の大勝ちを収めた。MSCI米国インデックスは配当込みで27%のリターンを記録。これは、米国を除く先進国および新興国49カ国の株式を対象とするMSCI指数のトータルリターン(ドル建て)を19ポイント上回る。