2003年
「マスタング・マッハ1」― 5.2秒

2003年「マスタング・マッハ1」― 5.2秒CAR AND DRIVER

「マスタング・マッハ1」は、「マスタングSVTコブラ」から遅れることわずか0.7秒という堂々たる加速性能を示しました。0.5秒単位の分類では、最速タイムのグループに分類されます。低速ギアの見事な連携によって、路面には見事なスリップ痕が刻まれます。そして4回目のシフトチェンジで、時速243キロに到達します。

2005年
「マスタングGT」― 5.2秒

2005年「マスタングGT」― 5.2秒AARON KILEY / CAR AND DRIVER

「マスタングGT」の4.6リッターSOHCモジュラーV8エンジンは、バルブ数を従来の16から24に増やし、3バルブヘッドを採用しました。その恩恵を受けて出力は40馬力、トルクは18lb-ft(約24.41Nm)ほど向上しています。いずれも高回転域での数値です。

2010年
「マスタング・シェルビーGT500」― 4.6秒

2010年「マスタング・シェルビーGT500」― 4.6秒CAR AND DRIVER

 インディカー・シリーズで優勝をさらうには540馬力が必要である。そう信じられていた時代が確かにありました。さて、この「マスタング・シェルビーGT500」ですが、アクセルを踏めばたちまち恐ろしい轟音と共に猛進し、その加速力たるやドライバーの身体がシートに貼り付いてしまう程でした。

 しかし、それでもなおフォードにとって、12.9秒というゼロヨン(クオーターマイル:約402m)の数字は目標より0.5秒ほど足りず、「悔しい結果であった」と言います。諸条件さえ整えば、ゼロヨン12.5秒もしくはそれより速いタイムも可能であるというのがフォード側の主張でした。その一方で、より低価格のライバルであるシボレー「カマロSS」は、さらなる好記録を叩き出していたのです。