博報堂フェローで、政治・行政・大手企業のスピーチライターでもあるひきたよしあき氏の新著『一瞬で心をつかみ意見を通す対話力』からの抜粋で、自分の思いを言葉にし、相手の心に届けるための対話のメソッドを伝授する。最終回となる今回は、相手の心を動かすための目の動きのテクニックについて。
目の動きで
安心感を与える
「プロンプター」が導入されて以来、政治家のスピーチ力が落ちたように感じます。
下を向かないでしゃべっているので聴衆に話しているのかと思ったら違う。アクリル板に映し出された原稿を読んでいるだけなのです。
言い間違えないように、ひたすら原稿を読む。これはコミュニケーションではありません。ただの情報伝達です。
では、どうすれば相手を具体的に動かすスピーチ力を身につけることができるか。
スピーチライターならではのテクニックをご紹介しましょう。