『「育ちがいい人」だけが知っていること』の第2弾、『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』がついに発売! 内容は、第1弾を発売して以来、「じゃあ、こういうときはどうすればいいんですか?」と、多数お問い合わせをいただいた、さらに具体的なシーンでの対応。明確な決まりがないからこそ迷ってしまう日常の正しい所作&ふるまいに加え、気のきいた人なら当然のようにできているけれど、意外と教えてもらえない話し方や気遣いなど。今回は、その中から階段の上り下りで気をつけることについてご紹介していきます。
手すりは使っていいの?
階段のNGというと、「手すりを使ってはいけないのではないか?」と、質問されることがあります。
下りる際には、特に高いヒールのパンプスを履いているときは不安定になりますので、もちろんお使いになってください。ただし、手すりに体重を預け、頼り切ってたどるように握るのはNG。これでは、すっかり「疲れた人」に見えてしまいます。
肘が軽く曲がる距離で手すりに軽く触れ、そっと手を滑らせるようにしましょう。もちろん前かがみや猫背にならないよう、背筋をピンと伸ばすことを忘れずに。
膝が離れているのはNG
もちろん、階段では「安定よく」「安全に」を優先しなければなりませんが、そうであっても、脚と脚との間が開きすぎていては、品も美しさも欠けてしまいます。
座っているときと同様、育ちがいい人は膝を開かない!が鉄則です。危なくない程度に両脚は近づけ、優雅な脚さばきで下りましょう。
上る時は、階段にヒールをきちんと乗せる
もうひとつ、パンプスの際に注意したいことがあります。
階段を上る際に、靴の前方だけを階段に乗せ、ヒール部分は乗せずに上がっていませんか?
ヒールが高ければ高いほど、きちんとソール全体を段に乗せて上がるのは大変になりますが、所作はそのほうが圧倒的に美しく見えます。
エレガントな所作を理解したうえで、楽を取るのか美を取るのかは、そのときのシチュエーションによって賢く選択できるのが、育ちがいい人です。
『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』では、ほかにも普段の生活の中で「育ち」が出てしまうポイントや、どうふるまうのが正解か? というリアルな例を260個も紹介しています。人は、目の前で話しているとき以上に、遠くから見ているものです。誰にも指摘されたことがないのに、実は「あの人は、育ちが……」なんて周囲の人から思われているとしたら、本当に恥ずかしいですよね! 今さら聞けないことばかりですから、参考にしてみてくださいね!