1月6日は首都圏で4年ぶりの大雪警報が発令され、鉄道や航空機などで遅れや運休が生じた。鉄道各社は長年にわたり雪と戦ってきた。その歴史を振り返る。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
大雪警報発令で乱れた
首都圏の交通機関
年末から年明けにかけて、北海道、東北と日本海側で記録的な大雪となった。12月26日深夜から28日にかけての大雪は、大陸から朝鮮半島北部の山岳地帯にぶつかり東西に分かれた寒気が日本海側で合流し、発達した雪雲を形成。日本海の海水温が例年より高く、大量の水蒸気が供給されたことから大雪となったものだという。
27日は京都府舞鶴市、兵庫県朝来市、滋賀県彦根市、米原市などで観測史上1位の積雪を記録したほか、福井県小浜市や福井市でも記録的な大雪となった。
この影響で、北海道や富山などを発着する航空機が欠航。鉄道も東海道新幹線が豊橋~新大阪間で速度を落として運行したため最大2時間の遅れが生じ、JR西日本も特急「サンダーバード」の一部と特急「しらさぎ」の全便を運休とした。