結婚相手に求められる条件について、マスコミは時代によってさまざまなコピーをつけてきた。最近では「YSK(優しさ・自然体でいられる・価値観の一致)」を取り上げたネットニュースがあったが、これを機に過去の「3高」からこれまでを振り返ってみたい。(フリーライター 武藤弘樹)
結婚相手に求める条件・最新版?
大手小町発信の「YSK」とは何か
結婚相手に求める条件で代表的なものとして、「高身長・高収入・高学歴」のいわゆる「3高」がよく聞かれた。ところが、先日、「この価値観がもうだいぶ変わってきている」という趣旨の記事が、情報サイト「大手小町」から発信された。同記事によれば「優しさ・思いやり」「自然体でいられる」「価値観の一致」の頭文字を取った「YSK」が現代のトレンドとのことである。
YSKはやや覚えにくいので、今後浸透していくかはわからないが、アンケート結果に基づいて導き出されたこの指摘は興味深いものであった。たしかに周りを見渡してみると、「妻に優しい夫像」が歓迎されているように感じられるシーンが多い。これは価値観の変動があったと見てよさそうな気もするが、YSKに関して一方では「3高は言われなくなっただけで暗黙の前提としてある」という声もあり、これにも一理ある気がする。
結婚相手に求める条件は現代で実際どのように変わってきているか、について掘り下げて考えてみたいと思う。