トヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキー、人気SUVが待望の電動化【試乗記】トヨタ・ライズ・ハイブリッドZ 価格:232万8000円 eスマートHVは3グレード構成 Zは17インチタイヤ&アルミ/フロント、リアフォグランプ/シーケンシャルウインカーを装備した最上級モデル 駆動方式はFF ボディカラーは全11種設定 Photo by Yasushi Onishi

コンパクトSUVの代表車、ライズ/ロッキーに“本命モデル”が登場した。新登場のeスマートHVは“良いものを安く”をコンセプトに開発。1.2Lエンジンで発電/モーターで走るシリーズ方式である。注目ポイントはリーズナブル価格と28.0km/Lのクラストップ級高燃費(WLTCモード)。コストパフォーマンスを磨いた新設定1.2L車とともに実力を探った。

ライズとロッキーに
ハイブリッドが登場

 販売絶好調のライズとロッキーがマイナーチェンジし、待望のハイブリッドが登場した。デビュー直前に開催された2019年秋の東京モーターショーに突如出展されたことにも驚かされたが、ハイブリッド車追加もなかなかのサプライズだ。

 ダイハツはトヨタグループの一員。電動化については何らかの形で協業するはずと思っていた。しかし今回のeスマートHVは、ダイハツの独自開発。しかも、まさかのシリーズ方式。日産のeパワーと同様に“エンジンで発電/モーターで走る”シンプルな機構である。システムは新開発の発電専用1.2Lエンジン(WA-VEX型/82ps)とモーター(106ps)、そして4.3Ahと小容量の駆動用リチウムイオンバッテリーで構成。WLTCモード燃費はクラストップ級の28.0km/Lをマークする。価格は211万6000~234万7000円とリーズナブルだ。