ひろゆきが呆れる「ストレスを溜めながらお金を貯める人の特徴」ワースト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
彼の代表作『1%の努力』では、「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「給料は我慢の対価」なの?

 あなたにとって、「給料」とはどんな存在でしょうか。

 苦労したり、汗水を垂らした対価でしょうか。それとも、ラクな仕事でもらえるラッキーな存在でしょうか。

「給料は我慢料」という言葉がありますが、たいへんな労働と引き換えにお金を受け取っている人も多いと思います。

 それは、正しい価値観なのでしょうか。それについて述べていきましょう。

給料は「手段」か、「目的」か

 たしかに、「給料は我慢料」という側面もあると思います。学生時代のアルバイトとか、短期的にお金を貯めるためのキツい労働とかをイメージするとわかると思うのですが、短い期間をお金に変える作業ですよね。

 でも、それって、お金を稼ぐことや働くことが「手段」になっているだけで、他にやりたいこととか買いたいものとかの「目的」があるから「我慢」できるんですよ。

 それと比べると、日々、生きるためにお金を稼がないといけないことは、短期的な目的ではありません。

 もっと長いスパンで無理せず続けられることが重要です。そうすると、いかに「自分にとってラクか」「ストレスじゃないか」という基準で仕事を選んだほうがいいはずです。

体調を崩すのが目に見えている働き方

 もちろん、初めからストレスなくお金が稼げることはマレだと思います。でも、徐々に仕事に慣れていったり、スキルが上達することで「あ、これはそのうちラクになるな」という希望が見出せるから、その仕事を続けられると思うんですよね。

 で、ある程度の段階になると、「自分にとって、ぜんぜん苦じゃないけど、こんなに給料がもらえるのか」という生活が得られると思います。

 だから、キツい職場とかブラック企業とかで「ストレスを溜める引き換えに給料をいただいている」という発想は、そもそも間違っていると思うんですよ。

 そんなことは、絶対に長続きしませんし、どこかで体調を崩すのが目に見えています。

 ということで、目先のお金のためなら仕事のストレスを引き受けてもいいと思いますが、それがしばらく続いて出口が見えないのであれば、無理に続けないほうがいいでしょうね。そんな状態で我慢し続けても、たぶん道は開けないですよ(笑)。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に、44万部を突破したベストセラー『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。