コロナ家庭内感染は防げない?空気中に浮遊するウイルス排除は難しい写真はイメージです Photo:PIXTA

 新型コロナウイルスの家庭内感染を予防するには、感染者を一室に隔離するだけでは不十分である可能性が、新たな研究で示された。空気中に浮遊するウイルス粒子が、感染者を隔離している部屋の内外のいずれでも認められたという。米ラトガーズ大学公衆衛生学分野教授のHoward Kipen氏らによるこの研究結果は、「Annals of the American Thoracic Society」2月号に掲載された。

 Kipen氏らは、家族の1人が新型コロナウイルスに感染した11家庭(うち2家庭は1人世帯)を対象に、感染者の隔離部屋と、隣接する共有の部屋(ある場合のみ)から、PTFEフィルターを使用して24時間にわたり空気サンプルを採取。RT-PCR検査により、サンプルに含まれる空気中の微粒子に新型コロナウイルスに特異的な3種類の遺伝子が含まれているかどうかを調べた。

 11家庭中4家庭(36%)では、サンプル採取時に、最初の感染者に加えて新たに新型コロナウイルス陽性が判明したか、または症状から陽性が疑われる家族(有症状者)が1人以上いた。また、サンプル採取中に感染者が隔離部屋で過ごした時間は10~24時間だったが、それ以外にも、73%は共有部屋で0~14時間、45%は家の中のその他の場所で0~8時間、過ごしたことを報告した。