「マンション新旧理事会の引き継ぎ」で絶対に押さえるべきポイントとは写真はイメージです Photo:PIXTA

多くの管理組合で
引き継ぎが形骸化

 分譲マンションを購入し所有する際、誰もが管理組合の構成員となる。他の所有者と共同でマンションを維持・管理し、快適な生活環境を整えていかなければならない。マンションの区分所有者(住居などの専有部分を有するオーナー)からなる管理組合が機能してこそ、マンション全体の価値を高めることにつながるからだ。

 そこで区分所有者の中から理事を選び、理事長や副理事長、会計などの役職を決定。さらに月に1回もしくは2カ月に1回程度のペースで理事会を開き、情報交換や問題共有を行うのがマンション管理の一般的な活動となる。現在は、4~6月にスタートする翌期の管理組合に向け、役員選任をメインとした通常総会の開催を控える理事会も多いだろう。

 新たな管理組合の活動開始は、新旧役員の引き継ぎが終わってからとなる。つまり理事や役員の引き継ぎは、翌期の管理組合の活動をスムーズに進行するための大きな節目ともいえる。

 しかし残念ながら、引き継ぎが形骸化している管理組合も多く存在し、その重要さが浸透しているとは言い難い。そこで今回はマンション管理を円滑に行うための理事会の引き継ぎ内容、また決めておくべき事柄を中心にお伝えする。