レジスタントスターチの増やし方

 実はこのレジスタントスターチ、日常的な主食でも「ちょっとした工夫」によって増やすことが可能です。レジスタントスターチには、「加熱すると大幅に減り、冷めると増える」という特性があります。未加熱の状態ではでんぷんの分子は消化されにくい状態にありますが、いったん加熱すると「糊化(どろどろした糊状態になること)」となり、でんぷんが冷めていく過程で再結晶化し、消化されにくいレジスタントスターチに変わるのです。

 このため、炊きたてほかほかのご飯と比較して、24時間冷蔵保存したご飯のほうがレジスタントスターチの量が確実に増加します。

 お茶碗で冷めたご飯を食べるのはちょっと味気ない気もしますが、そんなときはおにぎりにして食べてみる、などの工夫をしてみるのはいかがでしょうか。

 コンビニやスーパーマーケットの冷蔵ケースに並んでいるお弁当のご飯やおにぎりには、レジスタントスターチがたっぷり含まれているので電子レンジで温めないのがポイントです。

 ご飯以外でも、でんぷんを含む麺類でも同様のことが言えますので、熱い「かけそば」よりも冷えた「ざるそば」のほうがダイエットには適している、ということになります。