会社負担で
手厚い健康診断+禁煙指導まで!

 法令で受けさせなければならない健康診断だけでなく、追加的に受けられる検診も、すべて会社が費用を負担するようにしました。

 特に、都市部から離れている場合、わざわざ検査を個人で受けに行くより、まとめて受けた方がはるかに効率的です。

 長い目で見れば、重い病気が疑われる状況になって、会社を休んで診察を受けに行くことを考えれば、よほど効率がいいのです。

 同時に、禁煙をフルサポートしています。

 男性の多い職場ですし、かつては喫煙者の割合が非常に高かったのですが、たばこをくわえながらの作業は、時に思わぬ危険にも結びつきかねません。そして、言うまでもなく健康には悪影響しかありません。

 私自身が禁煙外来を調べ、最年長の喫煙者に「模範を示せ!」とけしかけて、みんなで受診させました。費用は会社負担、有休を活用してもらいました。

 今ではほとんどの従業員が禁煙に成功し、「ご飯がおいしい」と言っています。

食事の世話から
トレーニングルームまで完備!

 従業員には無料の食事を提供しています。周辺に飲食店がないこともありますが、3食のうち少なくとも1食を会社が提供している以上、食生活の3分の1には責任があり、中身にこだわるべきだと考えるようになりました。

 若い従業員は、野菜をあまり食べないようです。そこで毎日の食事に必ずおいしい千切りキャベツを出しています。飽きが来ないようにドレッシングも各種そろえています。

 米も、白米から玄米に切り替えました。糖分の吸収がゆっくりになるからです。納豆もそろえました。

 ここまで経営者が面倒を見るのか、とお考えかもしれませんが、マクロビオティック、今風に言えばロカボの走りかもしれません。ダイエットにも効果的で、若い従業員にも好評をもらっています。

 熱と向き合う仕事のため、もともとシャワールームを完備していたのですが、加えてトレーニングルームもつくりました。

 きっかけは、心筋梗塞になってしまった従業員が出たこと。そして加齢に伴い年々悪化していく健康診断の結果を見たからでした。

 都市部の企業であればスポーツクラブの会員権を手配すればいいのでしょうが、私たちの場合は距離的に難があり、習慣化しにくくなります。

 それならむしろ、退勤のついでに気軽に汗を流せる方がいいのではないか? そんな考えから、今やそこらへんのスポーツクラブより充実している設備を誇っています。

 従業員70人あまりの会社に、筋肉系の器具が5台、ランニングマシンが5台、エアロバイクも3台そろえています。さらにインボディを測定できる機器、血圧計も完備しています。