ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が24日にウクライナ東部ドンバス地域での特別軍事作戦を発表したことは、すでに逼迫(ひっぱく)する欧州のガス供給に新たな脅威となっている。プーチン氏は今週、親ロシア派が支配するウクライナ東部にロシア軍を派遣した後も欧州向けのガス供給を止めることはないと述べていたものの、新たな軍事行動は欧州にとって非常に重要なウクライナ国内のガス輸送設備を巡るリスクを高めている。また、西側諸国による制裁に対抗する形でロシア政府がガスの供給を停止する危険性もはらむ。プーチン大統領は今回の軍事行動は民間人の保護を目的としており、占領は計画していないと述べた、一方、ジョー・バイデン米大統領は軍事行動を「いわれのない不当な攻撃」だとして、状況を注視すると述べ、24日に同盟国とさらなる対応について協議する考えを示した。
ロシアの対ウクライナ軍事作戦、欧州のガス供給に脅威
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