国の一般会計における消費税収が
所得税収を初めて超えた年度

国の一般会計における消費税収が所得税収を初めて超えた年度出所:財務省

 新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種が進んでいるが、終息は見えない。それにもかかわらず、2022年度当初予算(国の一般会計)の税収見積もりが過去最高の65.2兆円となった。21年度も、当初予算の税収見積もり(57.4兆円)と比較して、法人税を中心に増収の見込みで、63.8兆円を超える可能性が出てきた。

 増収の中心が法人税なのは事実だが、なぜコロナ禍にもかかわらず、22年度の税収見積もりが過去最高となったのか。このヒントは、1990年度の税収との比較で把握できる。17年度以前では、過去最高の税収だったのはバブル崩壊直前の90年度である。