感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】寝る前のモヤモヤから解放されるたった1つの方法イラスト:カツヤマケイコ

1日のリズムをかえればモヤモヤ沼から抜け出せる

きょうのひとことは、
「考えごとは朝にしよう」

布団に入っても、いろいろなことを思い出して、モヤモヤして寝つきが悪い人はいませんか?

宵越しの悩みをもつことは、おすすめしません。

いろいろと悩んだり考えたりしたところで、もうこれから寝ようとしているときには、どうにもできませんよね。

「あれをしなきゃ」「これをしなくちゃ」と思っても、翌朝起きてからやらなくてはいけないことを思い出すだけ。

結局、モヤモヤは晴れないまま、寝つきが悪くなるばかりです。精神的にも悪影響を及ぼしかねません。

では、どうしたらいいのでしょうか?

ポイントは、1日のリズムを入れかえてあげることです。

具体的には、朝、その日にやるべきことをチェックするようにします。

その日にやるべきことを洗い出して優先順位をつけたりする「ToDoリスト」みたいなものです。

ToDoリストのスマホアプリもありますが、アテクシはスマホのカレンダーに入力して、その日にやるべきことをチェックしています。

そして、それを1つずつこなしていくと、その都度、小さな達成感を得られやすいですし、その日にやるべきことをこなせば、もう何も考えない。

寝る前にモヤモヤ考えることは、なくなるでしょう。

もし、明日に持ち越すのであれば、また翌朝、チェックすればいいのです。

学校で宿題が出されて、その宿題を1つずつこなして、すべてやり終えたら、「もうやることはないぞ」とスッキリして眠れるという感覚に似ています。

もちろん、学校の宿題とは違って、その日だけでは処理できない中長期にわたる仕事もあります。

それもスマホのカレンダーに入力しておけば、全体の流れを管理しながら、その日にやるべきことをこなしていけるようになります。

やるべきことを追加で思い出したら、その場でスマホのカレンダーに入力して、柔軟に管理していきます。

そうしておけば、その日のカレンダーにやるべきことが一覧表示されますから、朝、簡単にチェックできます。

前日には、明日以降のやるべきことをチェックすることは、ほとんどありません。

早起きしなくてはいけないスケジュールがあればチェックするくらいですから、基本的に翌朝以降のことを考えてモヤモヤすることはありません。

寝る前に考えごとをしてモヤモヤしがちな人は、朝起きてから、その日のはじまりに、やるべきことをチェックするというふうに、1日のリズムを入れかえてみてください。

その日にやるべきことをこなして、夜になったらもうすべて終わっている状態にしておくのです。

脳のなかのタスクを処理していく習慣をつけるようにすると、寝る前にモヤモヤと考えなくてすむようになるでしょう。

そうすることで、その日に考えるべきことが制限できるようになって、ちょっと気分がラクになるという効用も得られると思います。

きょうのひとことは、
「考えごとは朝にしよう」
でした。

参考になったかしら?