感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
まわりの人は目の前のことをよく見ている
きょうのひとことは、
「策略家の手のひらには乗らないで」
世の中には、あなたが何もしていないのに、あなたの評判を貶めようと、あれこれ企む人っていうのがいるんですね。
駆け引きがうまく、巧みに策略をめぐらす「策略家」といわれるような人たちです。
それは、誰かを妬んだり逆恨みしたりして、自分にとって都合の悪い相手を貶めることによってうまくいくことを、間違って学習してしまった人ともいえます。
あなたが何もしていなかったとしても、その人たちにとって気に食わない存在になってしまうと、攻撃を食らうことがあるというわけなんです。
その対策は、とても明確です。
まず「相手にしない」ということ。
相手にしないといっても、完全に無視すると、相手を刺激をしてしまって、余計にひどい攻撃を食らいかねません。
相手を刺激しないようにしながらも極力相手にしないことで、「暖簾に腕押し」状態にすると、攻撃しても手応えを得られないようになるので、最終的には去っていきます。
相手を刺激することによって策略家の心に火がつくと、いろんなことを企んだりしてしまいますから、関わる時間が結果として長くなってしまいます。
できるだけしなやかに、サラッと相手にしないというイメージが大切です。
もうちょっと具体的にいうと、相手がなんだかんだと攻撃してきたら、いわれのないことであれば「違いますよ」とひと言だけ、サラッというべきことを伝える。
それでも相手がなんだかんだといってくるなら、相手にしてもしょうがないというスタンスで、自分からは一切いい返さないことです。
もちろん、このやり方がうまくいかないケースもあるのですが、いわれのないことで攻撃してくる相手を真正面から受け止めて、一生懸命弁解したり、説明したり、開き直った態度で反撃したりと、そこにたくさんのエネルギーを費やす必要はありません。
周りの人たちも、口に出さないまでも、ちゃんと目の前で起きていることを見ています。
長い目で見れば、そういう策略家は、本人の評判を落とすだけなんです。
そういう人をまともに相手にして、弁解したり説明したり開き直ったりすると、かえって相手の術中にはまるようなもので、喜ばせてしまうことになりかねません。
それは、策略家である相手の懐に、あなたの存在をいつまでも残してしまう行為ともいえるのです。
だから、相手にするにしてもひと言、否定しておく。
それでも相手が理解しないのであれば、「わかってもらえず悲しいですね」とでも、サラッといっておけばいいでしょう。
策略家の攻撃に、あなたが応える義務はないのです。
必要最小限の反応にとどめておくことが、相手への最大の仕返しにもなり得ます。
よくよく考えてみたら、そのやり取りを周りの人が見ていたら、品格を貶めているのは結局、策略家のほうなんです。
他人の評判を貶めようとすることは、そもそも難しいことなのです。
自分の評判を貶めようとする策略家に対して、過剰に反応して振り回される必要はないということです。
きょうのひとことは、
「策略家の手のひらには乗らないで」
でした。
参考になったかしら?