トヨタ自動車は1日、終日稼働を停止した日本国内の工場を2日から再開すると発表した。今回の対応では、トヨタの慎重な企業文化が表れていた。トヨタの工場では通常、全作業員が、潜在的な問題を発見した場合にライン全体を停止させる権限を持つ。作業を止めて問題を即時に解決することで、最終的には無駄な時間を減らせるという考え方だ。これはトヨタで20世紀から続く慣行だ。同社は今週、サイバー攻撃でサプライヤーの1社が操業停止に陥るという21世紀的な問題が生じた際にも、その前世紀の慣行を実践した。プラスチック部品メーカーの小島プレス工業によると、同社は2月28日の夕方、翌3月1日の通常稼働は不可能だと判断し、すぐに主要顧客であるトヨタにその旨を連絡した。
トヨタのサイバー攻撃対応、慎重な企業文化を反映
いったん工場を停止して問題を解明することで最終的に「ムダ」を削減
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