働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、本書の一部を特別に公開します。

「過去問は解かず、いきなり答えを見る」資格試験の最強勉強法Photo: Adobe Stock

過去問は解かず、まず読みこむ

「資格試験は過去問から解く」とよく言われますが、それに対し、「いきなり過去問をやっても解けるわけない!」と思った方もいらっしゃるでしょう。

 確かにいきなり過去問を解こうとしても解けません。だから、「最初は過去問を解かず、過去問を読み込む」のです。

解説欄(解答欄)を読んでから、問題文を読む

 具体的には、過去問題集を開き、問題の解説欄(解答欄)から読んで、そのあとに問題文を読むのです。

 解説欄は参考書と同じように知識が書いてあるので、読む分には抵抗なく読めます。そのあとに問題文を読むことで「なるほど、この問題でこういう解説になるんだ」という感じで腑に落ちていきます。

 例えば、宅建士の「誇大広告」の問題の場合、解説欄にはこのようなことが書いてあります。

【解説欄】
「誇大広告とは、著しく事実に相違する表示や、実際のものよりも著しく優良又は有利であると誤認させるような表示のことをいいます。このような広告を行った場合、宅建業法違反となります。広告をすること自体禁止されているので、それによって損害が発生しているかどうかで、免責されることはありません。また、誇大広告に対しては、指示処分や業務停止処分を受ける可能性があります」

 これを理解したうえで、次に問題文を見ます。

【問題文】
「広告の表示が実際のものよりも著しく優良又は有利であると人を誤認させるようなものであっても、誤認による損害が実際に発生していなければ、監督処分の対象とならない

「なるほど! 実際は、損害の有る無しにかかわらず処分になるけど、そこをひっかけて問題を出してきているのか」と理解できるでしょう。

 もし問題文を先に読んでいたら、「広告の表示?」「誤認による損害?」とつまずいてしまうでしょう。解説から問題という流れで読むことで、問題集をスムーズに読み進めていくことができます。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)