働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、本書の一部を特別に公開します。

「がんばっているのに試験に落ちる」致命的な理由Photo: Adobe Stock

がんばっているのに試験に落ちてしまう。なぜ?

 突然ですが、あなたは昨日のお昼に何を食べましたか?

 思い出せたという方、では3日前のお昼は何を食べましたか?

 おそらく忘れているのではないでしょうか。

 人は直近の出来事は覚えているものの、数日経過すると忘れてしまうものです。勉強にも同じことが起きます。私が行政書士の試験勉強をしていたときのことです。

 3か月くらいかけて行政法を終え、憲法に進みましたが、その1か月後に久しぶりに行政法の問題を解こうとしたら、驚くほど忘れていたのです。

 私のように「勉強が苦手な人」は、一度覚えたはずの知識を試験日よりも前に忘れてしまいます。夜中まで勉強をすることもよくあったのですが、いくら勉強時間を増やしても、合格に必要な知識を覚えきれなかったのです。

やってはいけない勉強法とは?

 宅建士や行政書士といった資格の試験は法律知識を問うものです。計算問題より、いわゆる暗記問題が多いという特徴があります。覚えさえすれば、合格できるのです。

 しかし、私は大学には行っておらず、他人から「法律」を学んだ経験もありません。だから、書店で売られている参考書だけで必死に勉強していました。