転職の可否を考えるための
練習問題10問

(1)24歳の大手商社マン。広告の仕事に興味を持ち、大手広告代理店に転職しようと考えている。

(2)大手メーカーで58歳のベテラン経理マン。税理士の資格を取って、定年後に独立しようと思っている。

(3)経済調査部勤務で33歳の大手銀行員だが、外資系証券会社のエコノミストへの転職を考えている。

(4)入社2年目を迎えた証券マンが日々の仕事の社会的価値に疑問を感じている。しかし、大学時代に恩師には「入社した会社で3年は我慢しないと、落ち着きのないやつだと思われる」と諭されたので、転職を思いとどまった。

(5)家柄のいい26歳の中央官庁キャリア官僚。友人が始めたIT系のベンチャー企業に役員待遇で転職しようかと考えている。

(6)電機メーカーの総務部勤務で33歳。将来の転職も視野に入れて、社会人大学院でMBA(経営学修士)を取りたい。

(7)外資系製薬会社で研究職の50歳。家族と過ごす時間を増やしたいと思い、出身県の公立大学の教員に転職しようと思う。

(8)中堅出版社で編集者の41歳だが、収入を増やすために外資系の生命保険会社に転職しようと考えている。

(9)銀行の法務部に勤務する企業内弁護士。会社が副業を認めるようになったので、週に2日ほど夜間に司法試験予備校で講義を持とうと思う。

(10)55歳の新聞記者。定年後に大学で教えたいので、社会人大学院で博士号を取ろうと思っている。

 実際には問題文で特定できない個々の事情や、個人の運などさまざまな要素で正否は変化するのだが、具体的な人物を想像して、アドバイスするつもりで答えを考えてみてほしい。筆者の回答案を文末に掲載する。