入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした『投資をしながら自由に生きる』の著者が、最速で「お金と時間の自由」を得るための秘策を伝授。これは一般的に知られるFIREとは、まったく別の概念だ。FIRE達成者の多くは、ひと通り自由を味わうと暇を持て余して、結局は仕事をするようになりがち。そこで時間と場所に縛られない極めて自由度の高い仕事をしながら、経済的自由を謳歌するたった1つの方法を指南する。
所有する目的によって
資産にも負債にもなる
【前回】からの続き
さて、保険の話が長くなってしまいましたが、あなたが所有しているものをリストアップし、そのリストを次の2つに分けました。
【負債】所有しているだけでお金が出ていく
同じ所有物でも、資産にもなれば負債にもなるものがあります。たとえば、車です。自分で乗るためだけに車を所有しているのであれば、毎月のローン返済・ガソリン代・各種保険・税金など、車を維持するためにさまざまな出費をともなうことになります。これは完全に「負債」になります。
しかし、個人間カーシェアマッチングサービス「Anyca」(エニカ)などのアプリを使って、人に貸し出して、車の維持費を超える収入を得られるのであれば、それは「資産」となります(エニカは、個人が所有する車を人に貸し出すことができるマッチングアプリです)。
このように「資産」と「負債」は、表裏一体なのです。
同じものを所有しても、所有する目的が「自分が使うため」なら負債、「他人に貸すため」なら資産になります。
あなたにとっての資産は誰かにとっての負債になりますし、あなたにとっての負債は誰かにとっての資産になるのです。これらを踏まえて、あなたが所有しているもののリストをもう一度眺めてみてください。
一見、お金を奪っていく負債に見えても、活用方法をひと工夫するだけで、逆にお金を運んでくれる資産になるものはありませんか?