たとえば、孔雀明王(くじゃくみょうおう)さまになら、どんなにグチをこぼしてもかまいません。なぜなら、孔雀明王さまはグチなどの毒を食べて浄化してくれる仏さまなのです。

悲しみや怒り、どうしようもない気持ちは安心して、ぶつけてください。

怒りや嫉妬、恨みが湧いてきても、「こんなことを思ってはいけない」と自分を責めたり、見て見ないふりをして無理にやり過ごしたりしなくてもいいのです。

私自身も、これまでお不動さまに心の内を包み隠さず話して、受け止めてもらってきました。お不動さまは時に厳しく、時に優しく受け止め、導いてくださいます。

その時に、私がひとつだけ気をつけていたことがあります。

それは、感情をぶつけるだけではなく、

「何が起きているのか教えてください」

と祈ることです。

どんなに嫌な出来事でも、意味なく起きることはありません。私たちに対して何かを教えるために起きています。ですから、その出来事が起きた意味を知るために、「冷静に事態を見られますように」と祈ってきたのです。

そうやって祈ると、自分に降りかかるトラブルや不幸には、実は大きなメッセージがあることを実感していけます。

そして、嫌な出来事を通して、私たちは自分の心を掃除し、人生を変えていくのだと納得できるようになるのです。