偏差値では入りやすいのに、大学受験に強い、レバレッジが利く中高一貫校はどこか?そんな“掘り出し物”を見つけるべく、独自ランキングを作成した。特集『わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾』(全26回)の#1では、首都圏「中堅校」のランキングを掲載する。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋、同部 加藤桃子)
首都圏・偏差値50未満で
お得な学校は?
2022年入試は、首都圏で過去最高の受験率を記録した。競争の激化とともに、学校選びも格段に難しさを増している。
偏差値が低くて入りやすいのに、難関大学を含めた大学合格の実績は侮れない――。そんな“レバレッジ”が利く「お得な中高一貫校」はあるのだろうか?
ダイヤモンド編集部は大学通信の協力を得て、6年前の15年度に中高一貫校に入学した生徒が、21年度にどこの大学にどれだけ合格したのかを調べ、入学時と卒業時の偏差値の差から各中高一貫校のレバレッジ度を求めた。
ただし、6年前に比べて入学時偏差値が上昇した学校もある。今も偏差値がインフレになっていない、隠れた高レバレッジの学校を探す方が望ましい。そのため、23年入試の受験校選びに役立てるべく、現在の入学時偏差値を差し引いて「学力伸長度」を算出。「首都圏」「関西」「東海・その他」のエリアごとに、ランキングを作成した。
なお、入学時偏差値が高くなるほどこのレバレッジ度は下がる傾向にある。例えば、最難関校に近づくほど入学時と卒業時の偏差値の差がマイナスになるのが普通だ。志望校選びに役立たせるため、今回は偏差値のレイヤーごとにランキングを細分化した。首都圏と関西は「入学時偏差値60以上(難関校)」、「入学時偏差値50~59(上位校)」、「入学時偏差値50未満(中堅校)」の3種類のランキングを作成。東海・その他は「入学時偏差値55以上(難関校)」と、「入学時偏差値55未満(中堅校)」の2種類を作成した。
では、早速「首都圏・中堅校版」のランキングを見てみよう。おそらく、一般的な知名度とは一味違う、意外な顔触れになっているはずだ。