新型コロナウイルスの感染拡大によって、働き方や人間関係などに大きな変化があった人もいるのではないだろうか。これからどう生きていくのが自分にとって幸せなのか、立ち止まって考えたくなった人にぜひ読んでほしいのが、『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。
読者からは、「1ページ目から涙が出た」「すべての文章が刺さった」「大切な人にプレゼントしたい」との感想が多数寄せられている。
星読み係、ヒーラーとして活躍中のyujiさんも「この本は見失っていた自分にちゃんと向き合わせてくれる」と語る。今回はyujiさんに本書のおすすめポイントを聞いた。
仕事や人間関係は距離感が大切
ーーどんなに好きな仕事でも、がんばりすぎてしまうと仕事が嫌になることがあります。『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』でも、がんばりすぎて無気力になったときについて書かれていますが、このような場合、仕事とどう折り合いをつけるのがいいのでしょうか。
yuji:変な例えで申し訳ないんですけど、とある芸能の方が離婚されたら、元夫と逆に距離感がちょうど良くなって、今はすごく仲が良いという話を聞いたことがあるんです。
これは今の話とちょっと似ているなと思って。仕事は好きだけど、仕事しすぎたら嫌いになるみたいな。
僕は人やものの適度な距離感は、それぞれでちがうと思っています。
例えば、僕は家族のことは好きですけど、たぶん48時間以上は一緒にいれないんですよ。
一緒にいると、だんだん気まずくなるというか、薄れてくるというか。
もしかして自分は愛情が薄いんじゃないかと思ったときもあるんですけど、実はそうじゃなくて、「マラソン型ではない(ずっと長くいるのが好きなわけではない)だけなんだ」と気づいたときにラクになりました。
だから、別に2日間一緒にいて、1ヵ月離れてまた2日いてもいいじゃん、と。それはたぶん、「そういう自分を許す」という行為だと思うんですよ。
もし自分が何か好きな会社、好きな仕事があるとして、でも今しんどいっていうことなら、その距離感を見直せるような気がします。
例えば、正社員じゃなくてあえての週3勤務のバイトにしてみるとか。
今は働き方も多様化しているので、雇用形態を変えなくても、会社と在宅勤務半々とか、リモートワークでいい会社ってけっこうありますよね。
意外と会社や仕事との距離感の調整をするだけで、うまくいったりっていうのはあると思うんですよね。
ーー新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、日本全体として働き方が見直されている気がしますね。
yuji:そうですね。今のこの風潮からして、会社に対して「削る」提案をすることは僕はすごくいいと思っています。
例えば、毎年なんとなくやっている企画だったら、別に毎年やらなくてもいいんじゃないんですかって言ってみるとか。
世の中的にもだいぶ変わってきたし、「もっとペース減らしましょう」とか、何かを減らすという提案というのは、僕はどんどんやっていいと思います。