16日に公表された米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の金利見通しは、米国の債券市場にさまざまな反応を引き起こした。FRBが実際にどの程度の金融引き締めを行うかについて、投資家の見方はまだ定まっていないようだ。短期債が下落したことは、年内に金利がどこまで引き上げられるかについて、投資家の見通しが再び上向いていることを示す。長期債もいったん売られたものの、その動きはすぐに収まった。そのことは、今後数カ月に急ピッチの利上げが行われれば、その後は利上げ回数が少なくなると投資家がみていることの表れだ。FRBは16日、投資家の予想通り、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジをゼロ近辺から0.25~0.5%に引き上げた。向こう数年間の金利についても、当局者の見通しは大幅に切り上がった。
FRBの利上げはどこまで? 市場の見方は定まらず
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