世界経済は、まだまだ成長の伸びしろがある
私が今、投信運用会社の会長として投資信託を設定・運用するとともに、多くの個人投資家に長期投資の啓発活動を行っていることからも、お分かりいただけると思いますが、私自身は、まだまだ世界経済は、長期的に成長を続けるものであることを、疑っていません。
米国や欧州、日本などの先進国を中心に見ると、確かに昔に比べれば経済成長率は落ちています。特に日本などは、少子高齢社会に突入して人口が自然減になっていますから、経済成長率が低下するのは、やむを得ないことでしょう。
日本だけに投資をしているのだとしたら、長期投資をしたとしても、なかなか資産は大きく増えていかないかもしれません。
でも、これからの資産運用は世界が舞台になります。世界に目を向ければ、まだまだ成長余地のある国はたくさんあります。
具体的には、中国やインド、カンボジア、ベトナムなどの経済成長が注目を集めています。
さらに遠い国にも目を向けると、アフリカ大陸の国々やブラジルなどの中南米諸国、ロシアを始めとする東欧諸国など、これから成長段階に入っていこうという国は、まだまだたくさんあります。
つまり、世界経済の成長が完全な頭打ちになるのは、まだ相当先の話なのです。
セゾン投信代表取締役会長CEO
一般社団法人投資信託協会副会長、公益財団法人セゾン文化財団理事
1987年明治大学商学部卒業、クレディセゾン入社。2006年セゾン投信を設立。2020年6月より現職。
つみたてで、コツコツと資産をふやす長期投資を提言、国際分散型投資信託2本を15年以上運用し、
個人の長期資産形成を支えている。客観的な定量評価を行う複数のファンドアワードで連続受賞。
口座開設数16万人、預かり資産4700 億円を突破。
主な著書に『最新版 投資信託はこの9本から選びなさい』『投資信託はこうして買いなさい』他多数。