米国はロシアによるウクライナ侵攻への対応策として国防費を増やし、ロシア周辺の軍事プレゼンスを高める意向だが、その一方で中国への対抗戦略に注力する長期的方針も維持したい考えだと現・元当局者は話す。ロシアによる2月24日の軍事侵攻を機に、共和・民主両党の米議会議員から国防費の数百億ドル増額を求める声が上がった。また欧州の同盟諸国はこの戦争を、ほんの数カ月前には想像もしなかった軍事面での結束を呼びかける警鐘だと受け止めている。その一方で米バイデン政権は、欧州にとって転機となる決定的瞬間と、米国の力をアジアに集中させたい願望との間でバランスを図ろうとしている。
ウクライナ戦争で複雑化、米国の対中ロ軍事戦略
ロシアの侵攻でバイデン政権は優先順位を再検討
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