混迷ウクライナ#20撮影/佐久間ナオヒト

混迷が続くウクライナ情勢。ウクライナで、そして世界で今何が起こっているのか。特集『混迷ウクライナ』の#20ではジャーナリストの池上彰氏が、「ウクライナ危機はあと半年ぐらい続く」と指摘。その理由は?そしてこれから起こる事態に日本はどう備えるべきか?激変する国際情勢が5分で理解できる内容だ。(構成/ダイヤモンド編集部)

激変する世界で日本はまず
米国、韓国との関係を固めよ

 ウクライナ侵攻を受けた歴史の転換点で、日本はどう振る舞うべきでしょうか。

 大変な難題ですが、米国を叱咤激励し、平和を守るために日米で協力することではないでしょうか。米国と日本は堅い紐帯で結ばれ、しっかりと協力し合っていると示すことが大事です。米国と日本との間に隙間風が吹くと、そこに付け入られますから。

 同じように、韓国と日本との関係に亀裂が入っていると、ここにも付け入られます。