処方箋写真はイメージです Photo:PIXTA

ニューノーマルな受診
患者だけでなく家族の負担も減る!

 体調を崩したので病院に行きたい、医者が処方した薬が欲しいと思った時、それら全てを自宅に居ながら完結できたら、どんなにいいだろう。仕事や家庭の用が忙しい中で、時間のロスや移動の負担をなくしたいと思う読者は多いはずだ。

 実は、既にこうした「ニューノーマルな受診」が進んでいる。オンライン診療やオンライン服薬指導、コンビニエンスストアでの薬の受け取り、そして2022年4月1日から始まるリフィル処方箋がそれだ。

 背景には新型コロナウイルス感染症がある。国は感染拡大防止を踏まえ、医療従事者と患者が対面せずに診療を継続できるよう、20年4月、オンライン診療と服薬指導を可能にした。これは、日本の医療にとって大きな変化となった。

 これらの取り組みは、患者だけでなく、その家族の金銭的・身体的・時間的負担も大幅に軽減する。「知らなかった!」「興味はあるけど、実際はどうするの?」という人向けに、それぞれの取り組みについて解説していく。また、ニューノーマル受診の普及を阻む「壁」についても考えてみたい。