思い入れの深い処女作
私にとって初めての書籍『志麻さんのプレミアムな作りおき』は、まさか自分がレシピ本を出すなんて思ってもいなかったときに編集の寺田さんが声をかけてくださって実現した思い入れの深い1冊です。
レシピはどれも実際に家政婦の仕事でよく作り、お客様からリクエストも多いものばかりですし、撮影もスタジオではなく、実際にお客様の家で作らせていただいたので特別な材料や道具は使っておらず、実際に作っていただくときも作りやすく、そしてレシピ以外のことも細かく書かれているのでとてもわかりやすいのではないかと思います。
テレビで私が作っている姿を見てくださったことがある方は、こんなことを考えながら作っているのかと思っていただけるかもしれません。
大人から子どもまで人気のレシピを初めての書籍にとじこめました。下記がその一例です。
初エッセイ秘話
また、『厨房から台所へ』は、最初から最後まで文章を書いたことのない私が初めてエッセイに挑戦させていただきました。
「フランス料理をやっていたのに家政婦になったのはなぜですか?」
とたくさんの人に聞かれました。
なんとなくなったわけではなく、仕方なくなったわけでもありません。
かといって初めから家政婦という職業を目指していたわけでもありません。
真剣に料理と向き合い、たくさん悩み、それでも進み続けたら家政婦という天職に出会えたのです。
そこまではとても長い道のりでしたが、そんな人生の中で出会ってきた私にとっては思い出のレシピたちをエッセイとともにご紹介したのがこの本です。
フランス料理のレシピはあえて本格的なものをアレンジせずにのせてあります。
手に入りにくい材料は代用して作っていますので、時間のある時に挑戦していただきたいです。
どちらの本もレシピだけではなく、文章も楽しめるので、ぜひゆっくり読んでいただけたら嬉しいです。