新型コロナウイルス感染の波は、どの先進国も経験していない規模で韓国に襲いかかっている。1日の人口当たり新規感染者数は、米国と英国における過去のピーク時の3倍に達している。それでも韓国は、感染拡大を食い止めるのをほとんど断念している。保健当局はここにきて、大規模な感染爆発は必要だと述べている。それは、コロナを感染症の最も危険なカテゴリーから格下げするという新たな目標に向けて、同国の医療システムの信頼性を試す機会になったからだ。米国、英国、デンマーク、アイスランドといった国々はマスク着用義務をやめ、次の段階としてコロナをエンデミック(風土病)として扱うことを示唆している。韓国はコロナのパンデミック(世界的大流行)の大半の期間に、感染者を低く抑え込んだアジア諸国の先頭にいた。だが記録的な感染者が出る中、今やこのウイルスを違う見方で捉えている。高いワクチン接種率によって入院や死亡が低く抑えられているためだ。
アジア諸国「コロナ共生」へ舵 感染高止まりも
有料会員限定
あなたにおすすめ