自己主張の2つのハードル
まず、自己主張において、どのようなハードルが立ちはだかるのか、具体例を用いて説明します。
部下:「私は、この新規登録者歓迎の企画のほうが魅力的なので、そちらに賛成です」
上司:「新規登録よりも、これまでの顧客を大事にするのが当たり前。みんな顧客還元企画でまとまりかけているのだから、空気読めないと困っちゃうよ」
部下:「すみません。意見を求められたので、あえて言ったまでで、顧客 元企画が多数ならそれに従います」
上司:「そういうことならいいんだけど、なんか気まずくなっちゃったね、申し訳ない。気を取り直してまいりましょう」
自分の意見を主張するとき、2つのハードルがあります。
1つ目は、自分の意見を主張したとき、相手の反応に対する不安や緊張。相手にどう思われるか。否定されるかもしれない。そんな気持ちは誰もが持ちうるものです。
2つ目は、緊張や不安をうまくコントロールできても、自分が実際に発したことで、その場が気まずくなるリスク。自分の意見を主張しながら、円滑に会話するのはそう簡単ではありません。