「マウスを使わずにパソコンの操作をする」。最近、この「脱マウス」への関心が高まっている。『脱マウス最速仕事術』を上梓した森新氏は、その背景には、マウスとキーボードの間を手が幾度となく行き来する「時間のムダ」と「作業ストレス」の改善へのニーズがあると言う。森氏は独自に研究を重ね「脱マウス」のメソッドを開発し、年間88万回ものクリック数を削減、「年間120時間のムダ」を解消した。セミナーの参加者からは、「誰でもマスターできる!」と大好評だ。本連載では、満足度97%超のメソッドを凝縮した『脱マウス最速仕事術』(ダイヤモンド社)の内容から、時短に大きく貢献する「脱マウス」の技術をお伝えしていく。

話題の“脱マウス術”の時短メソッド!仕事が速い人は「ファイル・フォルダ」にどんな名前を付けるのかPhoto: Adobe Stock

どんな付け方がいちばん速い?

 “ファイル名の付け方”は、組織の習慣や個人の流儀などが反映されがちです。

 名前の付け方でもっとも多いのは、先頭に「20200706」のような日付を使ったり、番号を振ったりする方法でしょう。

 ですが仕事のスピードを上げたいなら、頻繁に使うファイルの名前には、ファイル名の先頭にある“英数字”を使うことをおすすめします。

 なぜならウィンドウズでは、ファイルの1文字目が半角英数なら、先頭の文字を入力するだけで、その文字から始まる名前を持つファイルが選択できるからです。

 たとえば、デスクトップに「memo」というファイルを保存してあったら、デスクトップを表示して[M]キーを押せば、名前が「M」(「m」)から始まるファイルが選択されるわけです。

 では、日本語のファイル名だったらどうでしょう。先頭の1文字を入力しただけではファイルを探せません。

 とはいっても日本の取引先に関連するファイルには日本語の名前を付けたいこともあります。

 たとえば「森株式会社」という顧客がいたとします。そうすると「森株式会社_見積」のようなファイル名を付けたくなるでしょう。

 しかし、これでは「森」に変換しないとファイルが探せず不便です。このようなケースでは「M_森株式会社」のように、先頭に半角英数を入れることをお勧めします。

 こうすれば、「M」を入力してファイルが検索できるようになります。

 ここでは、ファイル名についてお話ししてきましたが、フォルダー名でも同じことです。

話題の“脱マウス術”の時短メソッド!仕事が速い人は「ファイル・フォルダ」にどんな名前を付けるのか「ショートカットキーMAP 全体まとめ」拡大画像表示