Eさんは就職活動では美術関係の仕事を希望しましたが、叶わずに一般企業に入社しました。

その後10年ほどして、会社が新規事業として画廊を経営することになりました。

そこで、美術に詳しく仕事ぶりも真面目だったEさんが、責任者として抜擢されました

この場合、Eさんの公天命は「美術を通して社会に貢献すること」でしたが、就職してすぐには実現しませんでした。しかし、余暇で私天命を楽しみながら日々の努力を続けていたところ、それが実を結び、実際に公天命を生きられるようになったのです。

Eさんがそれまで学んだことは、公天命を通して社会貢献する時になって武器として生かされていきます。

もちろん、職場で過重労働やパワハラなどの問題があれば、話は別です。

公天命は、自分を犠牲にしてまで果たすものではないからです。

あくまで無理やりやらされるものではなく、今まで気づかなかった才能が、周囲の人に見出されて評価された結果ですが、そうはいっても、最初は自分では大変なばかりのものに思えるかもしれません。

でも、望まないポジションで働かなければならなくなった時に、「自分にはできない」と拒否したり、「これはいやだ」と不満を言ったりせずに、まずは今、自分にできることに注力すると、龍神が公天命と私天命を重ねてくれることもあるのです。

ですから、「私に公天命を生きることができるだろうか」と不安に思わなくても大丈夫です。

それが公天命であれば、紆余曲折があっても必ずたどりつきます。

龍神がもたらす運気には、ある特徴があります。目標を達成する時、本人は一直線に進んでいないように見えるのですが、結果的にそれが最も成長でき、最も早い道になるのです。

回り道に見えても、腐らずにがんばってきたことが、公天命を生きる時には必ず役に立つ、ということを覚えていてください。