米連邦準備制度理事会(FRB)が米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の保有残高を大量に減らしたら何が起きるか、投資家は正確に知る由もない。だが、それを望まないことは明らかだ。6日に公表された3月会合の議事要旨の中で、FRBは5月の次回会合にも量的引き締めのプロセスとして知られる資産圧縮を開始する計画を示唆した。また、高インフレと労働市場のひっ迫を背景に、9兆ドルのバランスシートの縮小ペースを2017年10月に開始した量的引き締め時のペースと比べ、大幅に速めたい意向が示された。当時は現在と比べインフレはそれほどでもなく、失業率は高かった。
FRB発の資産圧縮タントラム、長引く可能性
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