ウクライナ軍は先月、南部の港湾都市でロシア艦船に奇襲攻撃をしかけ、ロシアの重要な軍事的優位性を排除した。東部ドンバス地方の支配地域を拡大するというロシアの攻撃計画に歯止めをかける可能性があると、ウクライナの軍事アナリストや米当局者はみている。ウクライナと米国の当局者によると、ウクライナ軍は3月24日、ロシアに占拠されたアゾフ海に面する都市ベルジャンシクの港に停泊していたロシア海軍の複数の艦船を攻撃。ロシア艦隊に対する最初の大規模な攻撃だったという。攻撃から数時間後、ロシア艦隊は港を離れた。これにより、地上部隊への支援やウクライナ各都市への攻撃が困難になった。「後方支援にとって大きな打撃だ」。米欧州海軍を指揮した退役大将のジェームズ・フォッゴ氏はこう語る。「ロシアにとっては新たな発見だったに違いない。ウクライナ内部で大きな損害を与えていたのに、ウクライナ軍にはなお正確な攻撃を実行する能力があったというのは」
ウクライナ軍の露艦船奇襲、プーチン戦略に歯止め
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