老後のお金への不安から、近年急速に人気が高まっているのが「確定拠出年金」です。iDeCo(個人型確定拠出年金)が有名ですが、実は企業型があり、それまで大企業にしか普及していませんでした。ところが、企業間で人材不足が加速している中、優秀な人材の維持・確保のために、福利厚生の一環としてこの制度を戦略的に導入する中小企業が増えてきています。そこで今回は、元野村證券のトップ営業で、企業型確定拠出年金導入実績が14カ月連続全国1位(2022年3月現在)を達成した岩崎陽介さんの著書『頭のいい会社はなぜ、企業型確定拠出年金をはじめているのか』(青春出版社)から、企業型確定拠出年金制度の魅力を導入事例も交えながら解説します。
社長が知らないと絶対損をする「最強の資産形成制度」
老後2000万円不足問題が話題になってから、年金を含めて老後のお金に対する不安感は高まっています。そんな時代に、老後のお金を自分で準備しておかなければいけない、という思いは以前にも増して強まっています。
そこで近年、急速に人気が高まっているのが「確定拠出年金」。
一般的によく知られてるのは「iDeCo(イデコ)」ですよね。これは個人型確定拠出年金と呼ばれるもの。その加入者は近年急増しています。ここからも人々の老後のお金に関する関心が高まっていることが見て取れます。
さて、この確定拠出年金、実は“個人型”のほかに“企業型”があるのをご存じですか?それが今回ご紹介したい「企業型確定拠出年金」です。