コロナ禍のリモートワークなど生活スタイルの変化により注目されたのが、資産形成に対する関心が高まったこと。特に、20~30代の若い人たちの間で、つみたてNISAの口座開設が急増した。そんな状況の中、つみたてNISA本の決定版ともいえる『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(中野晴啓著、ダイヤモンド社)が3月16日に発売。本連載では、つみたてNISAを利用して長期投資や資産形成をしてみたいという人に向けて、失敗しないつみたてNISAの賢い選び方・買い方について、同書から抜粋して公開する。「つみたてNISAってなに?」という投資ビギナーの人でも大丈夫。基本的なところからわかりやすくお伝えしていくので、ぜひ、お付き合いください。

つみたてNISA以外でも使える、買っていいファンドを選ぶ6つの選択基準photo: Adobe Stock

前著の中で、9本の投資信託に絞り込んだ基準とは

 ちなみに、私の前著『最新版 投資信託はこの9本から選びなさい』で、9本の投資信託に絞り込んだ基準は、以下のものでした。

 ①信託期間は無期限のものを選ぶ
 ②分配金を再投資に回してくれるもの
 ③購入時手数料がゼロで、運用管理費用率が低いこと
 ④運用資金が増え続けていて、純資産残高が小さいものは除外(30億円以下)
 ⑤投資対象は国際分散型
 ⑥銀行口座から「自動積立」が可能なもの

 これによって当時(2013年)、3376本あった投資信託の中から9本を選別したわけですが、この条件の①~⑤に関しては、つみたてNISAの要件とほぼ重複しています。