(2)夕食の食べ過ぎ、飲み過ぎ

 就寝前にたくさん食べてしまうと、いざ寝ようとしたときにまだ消化が終わっておらず、内臓が働いている状態で眠ることになるので、質の良い睡眠につながりません。特に、脂質や繊維質のものは消化に時間がかかるので、食べ方に工夫が必要になります。

 最低でも2時間前までに食事を済ませられるのが理想的ですが、寝る時間が差し迫っているようなときは、脂っこいものやサラダなどは避け、消化の良いものを選ぶようにしたいもの。アルコールも利尿作用があるため、尿意によって眠りを妨げてしまう原因になります。寝酒や過度な飲酒はやめましょう。

(3)偏った食生活

 普段3食しっかり食べていれば不足しない栄養素の中に、睡眠に関わる「グリシン」という栄養素があります。このグリシンは人の体内でも合成できる非必須アミノ酸で、タンパク質を形作っている基本的なアミノ酸ですから、タンパク質が取れていれば不足の心配はありません。

 ただ、主食だけ、野菜だけのような偏った食生活を送っていると、睡眠に悪影響を及ぼす原因になってしまいます。手軽なサプリメントに頼る前に、まずは毎日の食生活の見直しをしていきましょう。