企業の顧問社労士として、数多くの労務問題を解決してきたカタリーナ。新たに始めたオンラインのよろず労務相談には、経営者・労働者を問わず、さまざまな相談者が訪れる。
本日の相談者は、同僚の病気休職で仕事をカバーするために残業が続いているという女性(28)。残業代が増えることで、心配なことがあると言うが……。
4月から6月の残業代が激増、これって損なの!?
カタリーナ 「こんにちは!社労士のカタリーナです。糸原ゆかりさんですね。今日はどんなご相談かしら?」
ゆかり 「実は、同じ職場チームのメンバーが病気で3カ月休職することになってしまって。1人抜けた分をカバーするために、すごい量の残業が続いているんです」
カタリーナ 「まぁ、それは大変ね。病気は誰もがいつなるか分からない、お互いさまというところはあるけれど。他の部署から応援を要請することはできないのかしら?」
ゆかり 「それが他の部署も手いっぱいで。残業した分は、きちんと残業代を払ってもらえるので、気分的には救われますけど」
カタリーナ 「それは安心ね」
ゆかり 「いえ、むしろそれが心配なんです」
カタリーナ 「どういうこと?」
ゆかり 「ちょうど4月から6月に支給される給与が、残業で増えてしまうんです。この間に給与が高いと『損するわよ』って先輩から脅かされて……本当ですか?」
カタリーナ 「損といえるかどうかは考え方次第だけれど、4月から6月までの給与は重要だってことは確かね」
ゆかり 「その理由、詳しく教えてください!」