同性愛者向けの出会い系アプリ「グラインダー(Grindr)」のユーザーの位置情報がデジタル広告ネットワーク経由で収集され、販売対象となっていたことが関係者の話で明らかになった。情報は少なくとも2017年から販売対象になっており、現在でも過去のデータを入手できる可能性があるという。グラインダーでは、2年前に広告ネットワークへの位置情報データの流れを全面的に遮断し、現在ではそうしたデータを収集できる可能性はなくなっているとしている。グラインダーを巡っては昨年、米国のカトリック教会関係者がユーザーであることを暴露されるという事件が起きた。あるモバイル広告会社の顧客らは長年、グラインダーのユーザーを含むモバイル位置情報を大量に購入することが可能だったと関係者は語る。こうした情報には名前や電話番号といった個人情報は含まれていなかった。ただ、グラインダーのデータは、ユーザー間の恋愛関係を推測したり、職場や自宅の住所などを特定する手がかりが得られるほど詳細なケースもあったという。
同性愛者向けアプリ、ユーザー情報が長年販売対象に
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