コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、1〜3月度の通販編だ。
通販業界で明暗、
モノタロウが「独り勝ち」?
通販の主要3社が発表した2022年1〜3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯アスクルの単体売上高
1月度:前年同月比98.1%(1.9%減)
2月度:同103.8%(3.8%増)
3月度:同103.4%(3.4%増)
◯モノタロウ(MonotaRO)の売上高
1月度:前年同月比117.6%(17.6%増)
2月度:同121.4%(21.4%増)
3月度:同117.4%(17.4%増)
◯ベルーナのアパレル・雑貨通販事業売上高
1月度:前年同月比95.4%(4.6%減)
2月度:同82.5%(17.5%減)
3月度:同92.0%(8.0%減)
モノタロウが3カ月連続で17%を超える大増収となった。一方、アスクルは1月度に微減、2〜3月度は増収を確保したものの、小幅にとどまっている。ベルーナは3カ月連続の前年割れとなっており、各社で明暗が分かれた。
なぜモノタロウはこれほどまでの「独り勝ち」を収めることができているのだろうか。同社の後塵を拝する他社に、挽回の可能性はあるのだろうか。