「勉強している俺は偉い」病の悲劇!資格試験の怖い落とし穴
さまざまなストレスが吹き飛んだ
それからは、受験勉強中に妻とディズニーランドにも行きました。毎週新宿にショッピングにも行きました。何の罪悪感もありません。家族への感謝の気持ちを持てたことで、勉強に関するさまざまなストレスがすべて吹き飛びました。
冒頭で私が聞いた質問をもう一度します。
皆さんは今、自分の部屋で勉強をしています。リビングからは子どもの遊ぶ賑やかな声が聞こえてきます。さて、あなたならどうしますか?
家族に対して感謝の気持ちを持てれば、仮に子どもが騒いでいたとしても、「元気がいいな」とか、「早く合格して一緒に遊んであげたいな」と思えるようになります。
子どもが騒いでもイライラしなくなります。お茶でも入れて持ってきてくれたら満面の笑みでお礼を自然と言えるようになるでしょう。
家族への感謝の気持ちを持つだけで、同じ受験生がいる家庭なのに、お互いに尊重し合える円満な家庭環境ができあがるのです。
「試験勉強中に離婚」という悲劇
以前、宅建士を受験した方の話を聞いたことがあるのですが、その中には「感謝の気持ちが欠落していたことで奥さんにきつく当たってしまい、試験勉強中に離婚してしまった」という方もいました。
資格をとる目的は人それぞれだと思いますが、最終的に行き着くところは「家族の幸せ」ではないでしょうか。にもかかわらず、人は感謝の気持ちを忘れると、本当に大切なことも見失ってしまうのです。
受験生は感謝の気持ちを持つだけですべてうまくいく。私は受験生だったときに身をもってそう感じました。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)