石油と天然ガスが熱い今、米エネルギー株は好調だ。だが、既に投資しているか、いま投資を考えているかにかかわらず、投資家は火傷しないよう警戒しているのかもしれない。バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチによると、エネルギーセクターにとって、今年1-3月期は1970年以来最も好調な四半期だった。S&P500種指数は年初来約13%安となっているのに対して、エネルギーセクターは49%高となっている。前年の上昇率は、エネルギーセクターが指数全体を21ポイント上回った。パッシブインデックス投資家は、エネルギーセクターの好調から大きなアドバンテージは受けていない。S&P500種のうちエネルギー銘柄の割合は、昨年末時点でわずか2.7%にとどまっており、10年前の11%を大幅に下回っている。また、BofAによると、1-3月期はアクティブファンドもエネルギーセクターへのエクスポージャーが大幅に少なくなっており、現在の割合は約4.5%となっている。