中国の上海市が新型コロナウイルス封じ込めに向けた規制措置を再び強化している。ロックダウン(都市封鎖)実施から6週間が経過したが、今回の規制強化により住民の間で再び不満が高まっている。上海市当局は新たな規制を正式には発表していない。ただ、隔離施設送りのルールは強化され、必需品とみなされない配達は停止対象となった。こうした通知の内容をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は複数の住民から確認した。住民が8~9日に受け取った通知によると、配達は大半が停止となり、住人は外出が禁止される。こうした措置は即日実施で、期間は地区により3~7日とばらつきがある。配達はロックダウン下の住民にとっては命綱ともいえ、突然の停止は大きな打撃となる。WSJが確認した通知によると、上海市の徐匯区の一部では、薬の配達が3日間停止になった。