ズームでオンライン会議に参加しながら同僚が送ってきたスラックのメッセージに返信し、子どもの教師にメール、アマゾンの注文なども同時に行うと、生産性が高まったような充実感を覚えるのではないだろうか。もちろん、複数の作業を同時並行で行う「マルチタスク」が、全て同じというわけではない。テレビを見ながら洗濯物をたたむのは簡単だろう。だが音楽を聴いたり、SNS(ソーシャルメディア)をチェックしたりしながら試験勉強をするのは問題が多い。神経科学者やその他研究者によれば、メディアが関わるマルチタスクが生産性を高めることはなく、むしろ低下させる。すべきことをリストアップしてチェックしていても、重要なことを見逃している可能性がある。
「マルチタスクの愚行」克服する方法は
複数デバイスやアプリの交互使用、注意力低下につながるが改善策も
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